「これ、なんてよむの?」
小さい子がむずかしい漢字を聞いてきたら、どう答えますか?
「そんな難しい字、まだ覚えなくていいよ」
・・・
これは、実際に幼い私に返ってきた言葉です。
結果、好奇心をおさえ込む人格のできあがり。
(この性格を脱皮するのに、10年かかりました)
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子どもは本来、新しいものに関心をもつもの。
早期教育をおススメするわけではありませんが、
せっかく身の回りの物ごとに興味を示したら、
その好奇心を育ててあげたいですよね。
「そうは言っても、忙しくて…」
だいじょうぶ、親がていねいに教える必要はありません。
知る楽しさがわかれば、自分でどんどん学んでいきますよ。
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今回は、そんなとき役立つ「楽しくラクに漢字が学べるグッズ」をご紹介します。
いずれも、実際につかってよかったものを集めました。
小さいころから、漢字に興味を示していた長男。
漢字をあそび道具にしているうちに、小学校入学前までに漢検3級(中学在学レベル)、小2で漢検2級(高卒レベル)にも合格したほど実力を伸ばしました。
そのおかげか、読書好きで作文系コンクールに多数受賞し、中学受験の勉強でもかなり役立ったとか。
まだ文字に関心がないお子さんなら、漢字が好きになるきっかけにもなります。
すでに漢字に興味をもつお子さまなら、きっと好奇心を育てるヒントとなるでしょう。
ぜひ、お子さまの性格に合ったアイテムを見つけてみてください。
ひらがなつみき(1歳ごろ~)
グッズ紹介
つみきの表面に「ひらがな」1文字、裏面に「イラスト」が描かれています。例えば、「あ」の裏は「アリの絵」といった具合。
手のひらサイズの正方形で、積み木やドミノ倒しなど遊び方は無限大。
メリット
- 文字に関連したイラストがついているので、ひらがなを覚えやすい。
- シンプルな形で、いろんな遊びが楽しめる。
- 小さい子も飲み込めない大きさで、安心。
- 文字が大きくはっきり描かれ、覚えやすい。
- 丈夫で長持ち。(友人は、30年前のパパのおさがりを使っていました)
デメリット
- 各「ひらがな」は1つずつしかない。
(文字ならべ遊びで「かかし」「とまと」など、同じ文字を2回以上つかえない) - 文字の読み方は、大人が教える必要あり(フォロー程度でOK)。
- 散らかりやすい
- 無くしやすい
実際に使った感想
漢字を覚える前に、まずは「ひらがな」。1歳ごろに買い与えただけで、あっという間に覚えました。
遊びのバリエーションも豊富で、自然と文字に親しむことができます。
散らかりやすい一方、正方形なので子どもでも片づけやすい。
お気に入りの文字だけおでかけに持っていくなど、状況に応じて分けて使えます。
1歳ごろから小学生まで、年齢に関係なく長く遊べます。
ひらがなの次は、漢字のつみきもチャレンジしたくなりますよね。
そんなときは、無地のブロック(100円ショップで10個100円(税別)←できればヤスリをかけて)などに、好きな文字を書いて作ってみるのも、楽しいです(上写真)
子どもの名前や好きなもの(「電車」など)を題材にすると、喜んでくれますよ。
2カラーせんせい(2歳ごろ~)
*残念ながら、現在オリジナルの「2カラーせんせい」商品は廃盤となり、定価では手に入りにくくなっています。
代わりに類似品が多数発売されていますので(1カラー、カラー位置固定の4カラーなど)、デザインや価格を参考に、お気に入りを見つけてみてください。
↑オリジナル「2カラーせんせい」(黒・赤)
↑アプリで絵がうごく「おえかきせんせい」(黒のみ)、お絵かき・ひらがなシートつき
グッズ紹介
紙やインクをつかわず、小さい子でも軽くスイスイ書けるおえかきボードです。
サッと消してまたかけるからお部屋をよごさず、無限にお絵かきが可能。
メリット
- 大きな画面と安全なマグネットペンで、鉛筆が持てない子でもラクに書くことができる。
- 一瞬で簡単に消せ、何度も繰り返し書くことができるので、経済的。
- しっかりした板状なので、膝の上などどこでも書ける。
- (2カラーなので)色分けして書くことができ、幅広い使い方ができる。
デメリット
- 使っているうちに、画面に穴や亀裂が入る(その部分は書けなくなる)。
- 左右からレバーを動かして消す構造なので、ピンポイントで消すことができない。
- ペンを無くしやすい(ヒモ穴があるので、ヒモでつなげれば問題なし)。
- 裏面がデコボコしているので、長時間膝にのせていると痛い。
使った感想
3人の子が毎日のように使ったので、劣化してはリピート買いして合計5台。
紙代をケチる必要もないので、好きなだけ思い切り書かせてあげられます。
もしこれがなかったら、いくら紙代がかかったか分かりません。
文字や絵をかくほかに、ママの伝言板などとしても使っています(現在進行形)。
廃盤になってしまって悲しい…。
残しておきたい作品ができたときには、写真をとって保存しました。
写真をとってもらうことで、子どものモチベーションもあがりますよ。
お風呂ポスター(3歳ごろ~)
グッズ紹介
お風呂で簡単に水で貼りつく学習ポスター。
丈夫な素材でできており、簡単には破れません。
メリット
- 水でつくタイプなら、貼り付けるのも取り除くのもラク。
- お風呂タイムが楽しくなる(言葉あそびや漢字クイズのきっかけに)。
- お風呂の壁が汚れない(ポスターは汚れます)。
- ポスターが増えた場合も、壁上で重ねられるので場所をとらない。
- 丈夫で破れにくい(もちろん、水ぬれOK)。
デメリット
- お風呂がゴチャゴチャして、見た目はオシャレではない。
- 洗剤や光の作用で、だんだん色あせてくる。
- 同じものをずっと貼っていると飽きる(複数枚をローテーションすればOK)
使った感想
漢字以外にも、アルファベットや日本地図などいろんな商品があって飽きずに楽しめます。
ボーっとお風呂に入っているだけでも、漢字が目に入るので、たいくつせず自然に覚えられました。
小学6年までの漢字ポスターしか販売されてなかったので、中学以上の漢字は自作ポスターを作りました。
普通にプリントした紙をラミネートするだけ。ちゃんと水で壁に貼れますよ。
こども図鑑(4歳ごろ~)
赤ちゃん図鑑の大ベストセラー商品。
グッズ紹介
身の回りの物の名前が、「イラスト・日本語・英語・英語カナよみ」で、カテゴリ別に掲載されています。
子どもでもページをめくりやすいインデックスつき。
2冊セット、4冊セットは、プレゼント用にもおススメです。
メリット
- 身近にある基本的な言葉を、ひととおり覚えられる。
- 英語の発音(かな)は、アクセントやネイティブに近い表記となっている。
- 少しくらい赤ちゃんが本をかじっても平気な、ツルツルの丈夫な厚紙仕様。
デメリット
- 厚紙なので、ページ数の割に分厚い(ただし、軽い)。
- イラストがかわいいので、大きくなったら敬遠しがち。
使った感想
0~4歳の間は、我が家ではあまり活躍しなかった本ですが、漢字が書けるようになってから大活躍。
ひらがな表記しかない図鑑に「自由に(漢字を)書きこんでいいよ」といったら、喜んで調べていきました。
赤ちゃん図鑑だからといって、あなどるなかれ。
意外とむずかしい漢字もあり、大人も一緒に楽しめます。
このとき、書き込みたい部分に半透明(黄色)のマスキングテープ(100円ショップ商品)を貼っておくと便利。
書き込むガイドにもなり、書き損ねても簡単に貼りなおしOKです。
好きな本・図鑑(6歳ごろ~)
こちらは「全国鉄道ものしり地図帳」(写真は改訂版)。
日本全国の駅名がフリガナつきで掲載されています。
他にも「昆虫図鑑」「武将図鑑」、女の子なら「お花図鑑」など、本人が喜んで見てくれるものがベスト。
メリット
- 好きな分野の本・図鑑だから、すすんで手に取って繰り返し見る。
- 自分らしい個性ある得意分野が育つ。
デメリット
- 好みがマニアックだと、書籍選びが難しいかも。
使った感想
この地図帳は、10年近く経ってボロボロになっても、テープで修正しながらずーっと愛読中。
ときに路線図を模写してみたり、路線駅名を歌にしてみたり…と、自由に楽しんでいます。
そのおかげで、難読駅名をはじめとした漢字はもちろん、旧国名といった地理・歴史要素もいつの間にか身に付きました。
お好みの本や図鑑で、読めない漢字を調べて書き込んだり、切ったり貼ったり・・・。
きれいに使おうとはせず、自分流に自由にアレンジして使うのがおススメです。
まとめ
今回は、漢字習得におススメの「楽勉」グッズ(低学年まで)5つをご紹介しました。
1.ひらがなつみき
2.ツーカラー先生
3.お風呂ポスター
4.こども図鑑
5.好きな本・図鑑(鉄道地図帳)
どれも、わりと手軽で簡単なものばかりではないでしょうか?
高尚なグッズを期待していた方、誠にすみません(笑)。
ただひとつ注意点があります。
×「これで勉強しなさい」×「きちんと覚えなさい」
×「せっかく買ったんだから!(怒)」
せっかくグッズを用意したからといって、強制するような声かけは厳禁です。
最初はすぐに関心を示さないかもしれません。
まずは自然に漢字に触れ、親しんでもらえそうなグッズから試してみてください。
あとは、ママが笑顔で漢字に触れていれば、きっとそちらを向いてくれますよ。
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小学校6年間で習う漢字は、約1000字。
さらに中学・高校卒業まで含めると、合計2000字ほど。
これをイヤイヤ習得しようと思ったら、苦行そのもの。
ひとたび苦手意識をもつと、ますます漢字嫌いになりがちです。
漢字ほど奥が深くかっこいい文字は、世界でも類がありません。
まずは文字を好きになるサポートから、始めてみませんか?
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