「そういえば、2代前の総理って誰だっけ?」
「アメリカ大統領って、次で何代目かな?」
新しい代が加わるたびに気になる「歴代〇〇」。
多すぎて、覚えてられませんよね。
でも実は、あるんです。
「歴代天皇」・「歴代総理大臣」・「歴代アメリカ大統領」…さらには各国「歴代王朝名」まで、
とーっても簡単に覚えられる方法が。
それが、「暗記ソング」。
一度覚えてしまえば忘れにくいも、うれしいポイントです。
その証拠に、高校時代にオリジナル替え歌で覚えた歴代アメリカ大統領(当時のクリントンさんまで)を、私は20年以上たった今でも全部暗唱できます(後述)。
まさに、長期記憶!
他にも、定番の「中国王朝名」から、各国「通貨単位」、冠婚葬祭で便利な「般若心経」まで、覚えにくいものはリズムで暗記しています。
特に「歴代〇〇」を覚えているととっても便利。
歴史のものさしとなって前後関係も間違えにくく、包括的に記憶していることで勉強ムラもなくなりますよ。
ただ、そこにはちょっとしたコツや注意も必要。
この記事を読んだあなたが最大限に効果を得られるように、おススメ暗記ソングとともにご紹介していきます。
なぜ歌で暗記ができるのか
CMで聴くメロディのついたキャッチフレーズって、知らず知らずのうちに覚えていませんか。
昔から子どもに大事なことを覚えさせるときに「数え歌」がつかわれるなど、歌を利用した暗記法がつかわれてきました。
なぜ歌で暗記ができるのか?
その特性を知って、暗記ソングの効果をさらに高めましょう。
1.音楽との関連記憶
単語や人名を覚える時、ひたすら唱えたり書き続けたりすることは、苦痛の割にはあまり覚えられないものです。
一方、他の情報と関連づけたり、五感や感情(映像、音声、触感、におい、驚きetc.)をともなって覚えると、記憶に残りやすくなります。
日本語にすると変な意味になる外国人の名前や、ちょっとエロい語呂合わせなんかは、具体的なイメージ(映像など)をもって脳内に保存することで、記憶が強化されています。
音楽を聴くとメロディに紐づいた歌詞が出てくるのも、そういった「関連記憶」のひとつです。
2.ディラン効果
「ある曲が耳から離れない、頭の中でぐるぐる同じ曲が再生される」
これは「ディラン効果」「イヤーワーム」とも呼ばれ、約9割の人が体験しているのだそう。
積極的に記憶しようと思わなくても、耳から入るメロディは自然と脳に働きかけます。
英国ダラム大学の研究によると、イヤーワームを起こしやすい曲の特徴は「速めのテンポ」「一般的な旋律(一旦上がって下がる等)」「音のリープ(跳躍)」があるとのこと。
こうした「単純すぎず、難しすぎない」曲は記憶に残りやすく、同時に歌詞も頭の中を繰り返しめぐり記憶に役立てることができます。
3.リズムによるチャンキング
「チャンキング」とは、多すぎる情報を分断化したり、分類してまとめたりすること。
一般的に、ヒトは文字や事柄を一度に7つ(±2)程度しか覚えられないといいます。
逆に、7つ程度のチャンク(かたまり)にすると、記憶しやすいというわけです。
歌なら、リズムによって適度なチャンキングが自然とできるので、覚えやすく思い出しやすい構造となっているというわけですね。
4.リラックス&ストレス発散効果
学習に関係しているといわれる神経伝達物質ドーパミンは、好きな音楽を聴いているときにも多く分泌されていることがわかっています。
「脳内麻薬」「快楽物質」とも呼ばれるドーパミンによって、勉強を楽しいと感じたり、より集中して学習することができます。
たとえ興味のない科目でも、お気に入りの暗記ソングなら快楽学習に早変わり。
また、音楽は私たちの心身にも好影響。
ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の減少させ、免疫力のアップさせるなど、私たちの強い味方になります。
さらに効果を高めたいなら、気持ちよく歌いながら軽く体を動かしてみましょう。
気分転換になるだけでなく、呼吸も深くなり血流促進による脳の活性化も期待できます。
暗記ソングの効果を上げる3つのコツ
初音ミクなどのボーカロイドが歌う参考書「ボカロで覚える」シリーズ(学研プラス)が、2016年以来シリーズ累計50万部を突破する大ヒットを見せました。
また、今やアーティストから教育者そして素人まで、YouTubeでさまざまな「替え歌暗記ソング」を公開し、百花繚乱状態といえます。
暗記ソングはいっぱいあるけど、
どれを覚えたらいいかな?
まずは、暗記ソングで効果的に覚えるための注意点やコツについて、チェックしておきましょう。
1.メロディの繰り返しは要注意
暗記ソングは、1番完結がベストです。
というのも、どんな歌でも1番、2番・・・と同じメロディをくりかえす場合、歌詞を取り違えてしまう可能性が高くなってしまうからです。
もちろん、1番の中でも同じような旋律が繰り返されると、間違うリスクが上昇。
自分で替え歌を作る場合は、1番で完結させるか、1番と2番で変化をつけるなど工夫が必要です。
2.暗記には「テンポ速め&メリハリある旋律」で
ゆっくりした曲も暗記ソングに向きません。
そもそも、思い出すときそんな悠長に待てませんよね。
ちょっと難しく感じるくらいテンポの速い曲の方が刺激にもなり、当然多くのことを覚えられます。
繰り返し勉強する際も、速い方が有利なのはいわずもがな。
遅いと感じたら、倍速を変えて自分でハイテンポに調整しましょう。
リズムに変化があったり、音の高低や抑揚がハッキリしているメロディも暗記にうってつけです。
(*前述「イヤーワーム」の起こりやすい曲もそういう特徴あり)
でも迷った場合は、ドーパミン多く分泌されそうな自分の好きな曲で覚えるのがイチバンですね。
3.書いて歌って、体で覚えよう
聴き流すだけでもかなり覚えられるのが、暗記ソングのよいところ。
でも、必ず自分のノドで歌って体で覚えることをおススメします。
漢字が書けないと困る科目なら、実際に歌詞を書いてみることも必要。
また、頭文字や省略して覚えたものは、フルネームで言えるかどうかのチェックもお忘れなく。
暗記ソングが歌えるだけではなく、情報としてアウトプットできなければ意味がありませんよね。
以上3点に注意しながら、お気に入りの暗記ソングを楽しんでください。
暗記ソング定番「中国歴代王朝」
私の受験時代から定番の「アルプス一万尺」式「中国王朝名」の覚え歌。
実は、人によっていろんなバージョンがあります。
どれもこれもと手を出さず、どれか一つだけを念入りに覚える方が効率的です。
視聴回数でいうと、オリラジの中田敦彦さんの動画が人気ですが、
かなり省略されていて中学生向けといった感じ。
大学入試なら、無駄なく情報量も多いこちらがおススメです↓↓↓
中国王朝の覚え方(アルプス一万尺の替え歌による)
ちなみに、中国では「シン」という国がたくさん出てくる(秦・新・晋・清)ので、一度漢字でも書けるか必ずチェックして。
頭文字からフルネームまで 「歴代内閣総理大臣」ソング
「いくやまいまい…」という頭文字で歴代首相を覚えたという人も多いのでは?
中国王朝名でもご紹介した「アルプス一万尺」バージョンはじめ、こちらもいろんな種類があります。
中でもおススメの動画をいくつかご紹介していきます。
Co.慶応|ラップで歴代総理大臣全員マスター!
数ある中でもイチ押しなのは、こちら。
当サイトでもたびたびご紹介している「お勉強ラッパーCo.慶応」さんの動画です。
頭文字で覚えるサビ部分と、要点を記憶しやすい押韻で歌ったパートがあり、一曲で知識はバッチリ。
音楽も映像も楽しい雰囲気で、子どもにも大好評。小学生でも、あっという間にスピード暗記しました。
最初は「むずかしい~!」と思った私も、メロディの抑揚とスピード感がちょうどよくて、大人も楽しく覚えられました。
たっくまん|歴代総理大臣を「うさぎとカメ」で覚える
頭文字だけじゃ不満…という方は、名前の数文字をとった「たっくまん」さんの動画もおススメ。
ほどよく2~4文字くらいを並べているので、覚えやすさとフルネームの思い出しやすさのバランスが◎。
ただし、前章でも言ったように1~4番まである暗記ソングとなるので、途中でゴチャゴチャにならないようご注意を。
ORIST|歴代総理大臣をPretenderの替歌で覚える
歌の上手さと世界感に、ついつい何度も聴きたくなってしまうのが、「ORIST」さんの「Pritender」替え歌バージョン。
頭文字ではなくフルネーム(一部名字)で歌っているけど、変化に富んだ原曲メロディとプロの表現力で全然退屈になりません。
(「(石橋)湛山」のところがとくにお気に入り♪)
単なる羅列じゃなく、「2回つづいて」や「3期連続だな」のような間も、面白くて記憶効果も絶大ですね。
ラスト、「安倍・・・次は誰が背負うんだ」…うーん、まさに今響きます。
*注意(6代は黒田→松方に訂正あり)
*人気アーティスト曲の替え歌は、大塚愛「さくらんぼ」や「千本桜」(戦後の総理のみ)など、検索すれば驚くほどたくさんヒットします。
みのりん准教授|歴代内閣総理大臣98「夏祭り」ver.
見た目からインパクト大の、茅ヶ崎の塾の先生「みのりん准教授」。
歴代天皇、歴代アメリカ大統領ほか、ヒット曲の替え歌による暗記ソングを多数公開しています。
元気の出る選曲とそれにのせた歌声、みのりん准教授の独特キャラに中毒性あり。
カラオケバージョンもあるので、すぐ練習できるのもうれしいですね。
(近所迷惑にはくれぐれもご注意をw)
まとめ
【覚え方】歴代内閣総理大臣もラクラク記憶!暗記ソング効果アップ法
暗記といえば、「単なるツメコミ」と思っている方もいるしれませんが、土台となる大切な知識です。
できれば楽しく簡単に、長く覚えて、ちゃんと生かせるような暗記を心がけたいもの。
今回ご紹介した暗記ソングは、そんなあなたの手助けになるはずです。
ちなみに、私が高校時代に考えた「歴代アメリカ大統領」替え歌の原曲は、大好きだったドリカムの「うれしい!たのしい!大好き!」。
まさに、原曲のタイトルのとおり!今でも楽しく歌えますw
あなたも、「こんな暗記ソングほしいな」とおもったら、ぜひ自作にもチャレンジしてみてください。
自分で考えるともっと楽しく覚えやすく愛着のあるものになりますよ。
*おススメのソング情報などありましたら、ぜひコメント欄にご記入くださいね☆
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