WEB玉塾『のほほん日本史入門』口コミ|流れで記憶するカタチ&ギャグ学習法

日本史を読む少年 勉強法
こども

動画やアニメで、ラクして勉強できないかなぁ

そんなキミにおすすめなのが、YouTubeで神授業を無料で配信している「WEB玉塾」

 

先に断ると、かなりクセが強いです!でもその分記憶定着力はバツグン

記憶に焼き付いて離れない、唯一無二のカタチやギャグで覚えるスタイルで大人気なんです。

 

今回は、玉先生の数ある授業の中でも、新刊が出たばかりの「のほほん日本史入門」と「日本史」関連の動画を中心にレビューいたします。

 

一見すると、おせじにも上品とはいえない、ギャグとダジャレ頻発(でもみんな好きでしょ?)。

なのに、単なる一問一答のようなバラバラの知識ではなく、因果関係やつながりといった本質的な流れを重視

だから、一度歴史を勉強した後でも「なるほど」「そういうことだったのか」と納得できて、歴史についてさらに考えさせられるんです。

 

勉強ギライの子も思わずハマる、中毒性のある玉先生の授業。

対象は中高生ですが、中学受験の勉強公務員試験など大人の復習にもかなり役立ちますよ。

 

個人的に好きなのは、きわどいギャグにまぎれて時々発せられる、玉先生の深くて愛ある言葉。
笑いつかれた体に、ポッと温もりを残してくれる演出もニクい。

注意点は、玉先生の授業は「補助的に活用すること」。その理由も含め、さっそくご紹介しましょう。

玉先生の【WEB玉塾】は生徒の味方

私が最初に玉先生の動画と出会ったのは、「歴史」の動画。
見始めて10秒で度肝を抜かれました。

他にはないスタイルで頭に焼き付いて、「なんだこりゃ」って笑っているうちにスッキリ流れがつかめたじゃありませんか。

 

そんな唯一無二の授業を、YouTubeにて無料で配信しつづている玉先生。

中学・高校の教師をされていたとき、経済状況を理由に夢をあきらめる子が多いことにがく然として、無料のインターネット塾を始めたといいます。

生徒によりそう授業は、玉先生の愛と工夫がいっぱなんです。

 

現在、「WEB玉のタマえもん」というチャンネルで活動されています。

登録者が19万人近くいる(再生回数3700万回以上)にも関わらず、費用広告は一切つけずに動画を公開されています。

しかも、学校の先生向けの様々なノウハウ動画も公開し、動画や教材を無料で配布しています。

「お金がなくなるまで」というリミット付きの活動ですが、「一口オーナー」制度もあり、月々500円の寄付が寄せられて、玉先生の活動を支えています。

(➡一口オーナーにご興味のある方は公式サイトへ)

そんな有志の融資(玉先生風にギャグ)もあるおかげで、すばらしい作品をタダで享受できるんですね。

 

玉先生の「日本史」6つの特徴

6を示す少年

玉先生の「日本史」は、とにかく普通の授業とちがいます。
どんな特徴があるのか、ざっと挙げてみます。

 

・関西弁風の「独特な語り口」で、眠くならない
・軽いノリの「おやじギャグ」で、ラクラク暗記
・笑える「語呂合わせ」で、記憶にアプローチ
・くどめの「たとえ」で、思わず納得
・シュールでかわいい「イラスト」が、インパクト大
・時代の「アルファベット」化で、順番や流れもカンペキ

 

だから、「教科書を開くのもだるい」という勉強ギライな人の学習のきっかけとして、また、動画でささっと予習・復習をしたい人の時短学習にピッタリなんです。

 

関西弁風の「独特な語り口」で、眠くならない

玉先生のご出身は、その名の由来にもなっている、熊本県玉名市。

山形・群馬・三重にも在住経験があるらしい(玉先生の理科ゲームでクイズになっていた)のですが、なぜか動画ではクセが強めの関西弁で話します。

そのためか、先生と生徒の距離を感じさせず、ナチュラルで漫才を聴くようにグイグイ吸い込まれていきます。

勉強ギライでも、自然に耳を傾けてしまいますね。

 

軽いノリの「おやじギャグ」で、ラクラク暗記

玉先生の授業で出てくる親父ギャグの濃度は、おそらく日本でもトップクラス。

あまりに頻発すぎて気づかないかもしれないけど、一個一個がほんとによくできてるんです。

秀逸すぎるおやじギャグで重要用語をたたみかけてくるので、「つまんねー」って言ってるうちに、しっかりキミの脳裏に要点が焼き付きます。

(例)

・「卑弥呼、外国との交流Here we go!(ヒァ・ウィ・ゴウ=始めよう!)」
・スイカのイラストになった「推古(すいこ➡スイカ)天皇」
・「中」と「み」の塊(かたまり)になった、「中臣鎌足(なかとみのかまたり)」

ちゃんと重要語句とからめたギャグなので、いやがうえにも覚えちゃいますね。

 

笑える「語呂合わせ」で、記憶にアプローチ

語呂合わせといえば、一般的に無理やりこじつけたような強引なものが多いですよね。

でも、玉先生のは強引を通り越してもはやアートです。

 

(例)「鎌倉時代のできごとの覚え方」(「のほほん日本史入門」より)

い国つくろう鎌倉で
士と貴族の2大勢力が
代将軍の死で戦い
権の北条義時が
鳥羽上皇を倒し
波羅探題で監視した
御成敗目を泰時がつくり
代執権時宗のとき
州にモンゴルが急襲
寇があった!

こちらは、鎌倉時代の重要なできごとを年代順に10個並べたもの。
うまく1~10の数字が入っています(式=しち、元=TENはちょっと強引ですが)。

こんな風に習ったら、もう順番を間違えようがないですね。

 

くどめの「たとえ」で、思わず納得

玉先生の授業では、ちょっと長めの「たとえ話」がよく出てきます。

こちらは、世界史の鉄則と日本史の鉄則の違いを、運動場にたとえて説明する場面。

ピンとこない人に身近なものに置きかえて説明してくれるので、納得せざるをえませんね。

 

シュールでかわいい「イラスト」が、インパクト大

玉先生はイラストレーターをした経験もあるそうで、独特の画風とかわいいキャラクターもツボります。

登場するキャラは主に次の3人。

・メインキャラ:玉先生(WEB玉塾の塾長、親しみやすいように顔文字をモデルにしている)

・サブキャラ:おばちゃん(ツッコミ役。彼女が親父ギャグをうまく拾ってくれる)

・サブキャラ:ボクくん(生徒代表のような存在。たまに「ワタシちゃん」も登場)

このほか、歴史上の人物が覚えやすいイラストに変換されて登場するので、楽しくて忘れられなくなります。

 

時代の「アルファベット」化で、順番や流れもカンペキ

日本史とアルファベット

最大の特徴は、「日本史」をアルファベットの形で覚えるという、斬新かつ右脳に働きかける天才的な工夫。

例えば、鎌倉時代を「J時代」、鎌倉~室町過渡期を「K時代」、室町時代を「L時代」といったかんじ。

*ちなみに、「I時代」だけがありません。理由は「歴史は戦争が多くて〇〇がないから」
(ぜひ動画か本書で確認してみてください)

 

アルファベット化の利点はこちら。

時代の流れアルファベットのカタチの上に再現し、右脳で(画で)覚えられる

・アルファベットになっているので、前後関係を迷わない

・各時代の出来事・人物を、そのアルファベットに(強引に)リンクさせ、覚えられる

ここでも、無理やりくっつける強引さは否めませんが、笑いながらもやっぱり覚えてしまいます。

(例)

で(D)っかい平城京ができ、
和同(Do)開珎が使われ、
大(Dai)仏がつくられた「D時代(奈良時代)」

 

もしアルファベットを順番に言えない人がいれば、その効果が半減しちゃいます。そんな人は、ぜひ英語の勉強もがんばってください。

 

【WEB玉塾】が向いている人、向いていない人

顔を手で覆う少女

おすすめする対象の人は、「勉強がキライな人」「短時間で予習・復習をしたい人」。

でも、玉先生の授業はクセがつよい分、向いている人・向いていない人がハッキリ分かれます。

性格や好みによるので、まずは動画を試聴してみてご判断ください。

 

玉先生の「日本史」が向いている人

「楽しめること」が第一条件なので、それをクリアできる人ならおすすめです。

ただし、「勉強のきっかけの一つととらえ、さらに能動的に動ける人」が向いていると言えます。

玉先生の授業は、こじつけやギャグを使った「覚えやすさ・わかりやすさ」を重視しています。
だから、先生ご本人も言っているとおり、誤解しやすい部分不正確なこじつけもふくまれます。

(例)

「明智光(みつ)秀だけに「三(みつ)日」で倒された」

➡確かに「三日天下」と呼ばれますが、実際には三日ではなく11日だったりします。

 

また、個人で動画を作成しているので、間違いに気づかず公開している場合もあります。

玉先生ご自身も動画で「間違いがあった場合にそのままにしてある」と語っています(➡動画より)。

 

書籍版は歴史の重鎮・本郷和人先生(東京大学史料編纂所教授)の監修も受けているので、大きな誤植はないと思いますが、どんな情報でも鵜吞みにせず、疑問をもったり深めていくことは大切ですよね。

 

もっと詳しく正確な情報を知るために、必ず教科書で確認するか、学校の先生へ質問をするようにしましょう

 

・ギャグや下品なことばを、たのしめる人
・玉先生の声やイラストを、受け入れられる人
・動画を見て、もっと知りたいと能動的に動ける人
・歴史の本質をとらえようと、自分の頭で考える人

 

玉先生の「日本史」が向かない人

逆に、「こんな人には向かない」という人をあげます。

当てはまる人は、速やかに別の勉強方法をさがしましょう。

 

・ギャグや下品なことばに、鳥肌の立つ人
・玉先生の声やイラストに、拒絶反応を示す人
・動画を見るだけで、できた気になっちゃう人
・こだわりが強く、ツッコミばかり入れたくなる人

 

新刊『のほほん日本史入門』レビュー

WEB玉塾のおばちゃんイラスト

WEB玉塾の「日本史(中学歴史)」の動画は、全部で26個、時間にして約3~4時間分。

そんなアニメを書籍にしたものが、2020年7月に出版された「のほほん日本史入門」(日本図書センター)です。1,595円(税込み)

書籍なら、スマホが禁止の学校でも、電気のないジャングルでも、どこでも持っていけて好きなだけ勉強することができます。

しかも、動画には無かったくわしい説明、キーワードの掘り下げも収録されているので、一冊もってるだけで全時代を把握した気分になれます(注意:勉強しないと把握はできません)。

動画と同じシュールでかわいいキャラクターがいっぱい描かれて、全ページフルカラー
子どもにも楽しく読めるので、我が家の小学生たちが奪い合って、買ったばかりでもうボロボロです。

サンプルは玉先生のブログにて大量公開されているので、ぜひそちらをご覧ください。

書籍では、表紙を外すとヒミツの漫画が描かれていたり、各ページに散らばった暗号をあつめるとヒミツのメッセージが読めたり、それを発見する楽しさもプラスされ、まさにエンターテイメント。

各ページからもQRコードで対象動画にすぐ飛べるので、ぜひ動画のお供にいかがですか?

 

玉先生の授業は他にも

玉先生の本3冊

玉先生のチャンネルでは、2020年8月現在948個の動画(ラジオ含む)が公開されており、もちろんすべて無料で視聴できます。

神授業のバリエーションも豊富。
「数学」「理科」「社会」「英語」さらに、「解剖生理学」「高速学習法」「生活テク(家庭科?)」までボリュームハンパなし。

公式サイトでは、「ノートの書き方」から「夢の見つけ方」、さらに「ビジネス学」まで網羅。

書籍は、「のほほん解剖生理学」「のほほん日本史入門」「WEB玉式 超効率勉強法」の3冊が好評発売中です。

まずは、気になる科目・気になる単元から、チェックしてみてくださいね。

 

まとめ

玉先生イラスト

  • WEB玉塾の玉先生は、生徒の味方
  • 玉先生の授業は、とにかく楽しく覚えやすい
  • 玉先生の授業はクセが強いので、向き・不向きがある
  • 新刊「のほほん日本史」はフルカラーで動画を凝縮
  • 「日本史」以外の多彩な授業もおすすめ

 

以上、WEB玉塾の玉先生の唯一無二のスタイルが光る動画と書籍をご紹介しました。

わが家では、長男の中学受験にも役立ったほか、兄弟3人とも玉先生の独特のイラストや授業が大好き。おやじギャグ慣れしてしまうリスクさえ我慢できれば、こんな楽しい授業は他になかなかありませんよ。

 

今回はくわしくご紹介しませんでしたが、実は玉先生の魅力はそれだけではありません。
時々見せる夢の話や、みんなへの熱い熱いメッセージも、心に響きます。

この人間離れした活動を支えているのは、生徒のみんなに対する熱すぎる気持ちかもしれませんね。

夢ってかなえられるんだよ

ひとりでも多くの若いみんなに、玉先生の心のメッセージが伝わりますように。

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