
「今年は夏休みが短いし、自由研究とかムリだよなぁ」
今年はコロナの影響で、夏休みが短くなっちゃう学校が多いですよね。
全体未聞のこの夏、後悔しない過ごし方を探している小学生・中学生のみなさんに朗報です。
今年の夏休みこそ、自由研究に取り組む絶好のチャンスです。
2020年の自由研究コンテスト・コンクールは、こぞって応募数減少が見込まれ、入賞のチャンスUP。
しかも、コロナをはじめとした身近な時事的テーマも豊富。
外出を控えなければならない今年、できる手法が限られているからこそ、光るアイデアで勝負できるのも強みです。
困難な中にこそチャンスあり。
今回は、毎年なにかのコンテストに入賞しまくっている子どもを見てきた私が、2020年の短い夏休みにできる自由研究のコツから「書き方・まとめ方」を一挙ご紹介します。
お手軽な一日完結型のものから、必ず参加賞がもらえたり、入賞するとうれしい特典があるコンクールなど多数あり。
(中には、子どもがサクッと1日で書いて、3万円の商品券をゲットしたコンテストなんかもあります。)
多くのコンテスト・コンクールの締め切りは、9~10月と長めに設定されているので、まだ間に合います。
ぜひ、やりたいテーマを見つけて自由研究にチャレンジしてみましょう。
このピンチの夏が、誰よりも充実したものになること、間違いなしです。
2020年 自由研究コンテストがねらい目な理由
コンテスト主催者も危惧?応募者が減少の見込み
先日、子ども宛に何通かのダイレクトメールが届きました。その内容は「自由研究への応募、ぜひ待っています」というもの。
毎年何かのコンテスト・コンクールに応募していると、応募要項が届くことはありましたが、このような切実なDMが複数届いたのは初めて。
自由研究の主催者側も、今年の応募数減少を心配しているという証拠です。
今年は入賞のチャンスもグーンと高くなっているはず。
2020年夏、困難をチャンスに!
2020年、小中学校の9割が夏休みを短縮するといいます。
実際うちの小学校も夏休みが約3週間カットされ、実質17日間と大幅に短縮。
時間が限られている分、自由研究にじっくり取り組むのは難しくなります。
さらに、コロナ感染予防のために、行動も制限しなくてはいけません。
博物館にでかけたり、インタビューを行ったり、人と直接接触することは避けた方がよいでしょう。
ただ、ライバルも条件は同じ。
短期間で制限がある中こそ、アイデア勝負で入賞をねらえるチャンスです。
それに、むしろピンチの時こそテーマは豊富といえます。
「我が家のコロナ対策」「コロナ前とコロナ後で変わったこと」など、全国的なニュースでも身近に結びつく内容なら、すぐにでも調べてまとめられそうですね。
自由研究を行う「メリット」・「デメリット」
まずは、自由研究をすることで得られるメリットについて考えてみましょう。
結論から言うと、子どもにとっていいこと尽くし。
後に挙げるデメリットさえも、それを乗り越える過程こそが大きな成長要素になります。
たとえ、出来栄えがよくなかったり、挫折したり場合でも問題はありません。
小学生・中学生の時期にチャレンジした経験は、必ず次の行動へとつながっていくはずです。
自由研究を行うメリット
- 自分で発見することの喜びを体験できる
- 好きな分野の知識を深められる
- 自分で考えて工夫する力がつく
- 書く能力、まとめる能力が身につく
- 作品を作り上げることで、自信がつく
- 世界に一つだけの作品なので、一概に他の人と比較されにくい
- インタビューなどで、人との交流の機会が得られる など
自由研究を行うデメリット
- 「自由」なので、テーマ(題名)選びから悩む
- 正解がないので、どうしたらよいか迷う
- 時間がかかる、めんどくさい
- 点数化されないので、評価されにくい
- 夏なので、外での活動は暑い など
デメリットはこうすれば大丈夫!
- テーマ(題名)は身近なもの、素直で素朴な疑問を題材にするとよい。
- テンプレート(型)を自分なりにアレンジすれば、迷わない。
- 時間はかかるが、それ以上の意味がある。短時間でできるよう工夫でカバー。
- 面倒と思うなら、本当に「やりたい」と思う好きなやり方を見つける。
例)「工作が苦手なら、レポートだけでもよい」「作文が苦手なら、絵でもよい」等。 - 点数化できない得られる経験がたくさんある。
- コンテスト応募で評価をはかれる。たとえ入賞できなくても、入賞者の作品を見て学ぶことができ、次につながる。
- 外での活動は熱中症対策を十分に。家でもできる方法を考えて、アイデアを出す。
自由研究に没頭した体験は、時間やお金に変えられない経験となるはずです。
自由研究のテーマ(題名)の見つけ方
テーマに迷っている人は、高尚なテーマを探そうとしていませんか?
普段の生活の中でうかぶ素朴な疑問こそ、題材にぴったりです。
誰もが当たり前だと思ってスルーしていること、身近すぎて誰も調べていないことに注目すると、興味深いテーマになりますよ。
自由だとかえって決められないという場合は、もともとテーマがしぼられているコンテスト(後述)に照準を当ててみるのもおススメです。
また、テーマが決まったら幅広くやろうとせず、一つの点を深く掘り下げましょう。
そして、題材が決まったら、つけるタイトルもひと工夫してみてください。
「~調べ」「~の研究」ではなく、「なぜ~か?」「〇〇は本当か?」といった内容を想像して読みたくなるタイトルや、読者をひきつけるユニークなタイトルを研究してみまよう。
小学生向けおススメ自由研究テーマ
小学生なら、普段の生活で出てくる疑問やハテナを取り上げるのがおススメです。
定番の分野をいくつか挙げてみます。
- 定番の「動物・植物観察」
(例)「成長日記」「産卵の様子調べ」など - ママと一緒に、キッチンで「料理実験」
例)「プリンの固まる温度・時間・卵濃度調査」など - 食べ物・衣服など「身近な疑問の検証」
(例)「スイカの甘さ比べ」「洗濯が早く乾く方法」 - 自分の家(家族)や近所の「地理的調査」
(例)「時間と交通量しらべ」「標識あつめ」など - 時事ニュースを身近な疑問につなげる「社会的調査」
(例)「身近な病原菌しらべ」「パパが在宅で変わったこと」など
具体的なヒントがほしいなら、過去の入賞作品を参考にするとイメージがわいてきます。
身近な題材でも、タイトルの工夫と着眼点、さらに見せ方の独自性が光っていますね。
シゼコン(自然観察コンクール)2019入賞者作品
それでも迷うというあなた。
年齢やタイプを選ぶだけでぴったりのテーマ診断をしてくれる、便利なサイトもありますよ。
(そのままマネするのではなく、自分流にアレンジしましょう。)
テーマ診断サイト「ベネッセ教育情報サイト」
しっかりと自由研究を進め方を知りたいなら。
テーマ選びから進め方まで、ホンモノの考察力をつけるための方法を楽しいマンガで教えてくれます。
自由研究できたえる!! ホンモノの考察力
中学生向けおススメ自由研究テーマ
中学生の題材の見つけ方も、小学生と大きく変わりません。
差をつけるなら、中学生らしく印象に残るタイトルになるよう工夫してみましょう。
かっこいいサブタイトルを加えたり、少し難しめの言葉を使うなど、本の表紙だと思ってこだわってみてください。
- 「~のふしぎ」→「~の謎にせまる」
- 「~はなぜか」→「~の原因を探る」
- 「~しらべ」→「~の実態をつかむ」など
もちろん、内容こそもっとも重要。
基本のまとめ方(後述)をおさえ、既存の知識と結び付けるなど考察を充実させると、上級者っぽいレポートになります。
より具体的なレポートの書き方を知りたい場合は、市販の書籍やサイトも参考になります。
中学生向けの実例が豊富に掲載され、見ているだけでもワクワクしますよ。
中学生の自由研究 参考図書
【基本】自由研究の書き方・まとめ方
自由研究では、本文の構成と深掘りが最も重要です。
必ず入れてほしい項目は次の7点。
- 研究テーマ(タイトル・題名)
- 研究のきっかけ・動機(選んだ理由・目的)
- 研究の方法と材料(やり方・内容)
- 研究の結果(分かったこと)
- 研究の考察(結果から言えること、感想など)
- 参考文献(本・資料・ネットなど)
- お世話になった人や場所(謝辞)
最後の「参考文献」「お世話になった人」は、つい省略しがちです。
また、できれば研究を行った日時も記入しておいた方がよいでしょう。
研究の信頼性を高めるためにも、ここに挙げたものは必ず書き添えましょう。
核心部分である「研究の結果」は、友達にも一目で伝わるように、図やグラフ、写真を使うなど見せ方にもこだわってみましょう。
時間と労力に余裕があれば、模型の制作やサンプル収集などもパワーを発揮します。
細部にまで気を配ることで、自然と観察力が鋭くなり、理解が深まります。
詳しくは、こちらのサイトが参考になります。
自由研究の上手な書き方・まとめ方
【入賞できる作品とは?】自由研究のコツとポイント
コンテスト・コンクールに応募するなら、入賞を目標に掲げてみましょう。
まず、募集要項の応募のルールは、必ず守りましょう(レポート枚数規定、模型の大きさ制限など)。
さらに、基本のまとめ方をおさえた上で、ワンランク上の工夫が求められます。
過去の入賞作品のチェックは必須。そのコンクール・コンテストで求められているものは何か、しっかり押さえておきましょう。
また、プロの作品(テレビ番組や広告など)からも、研究方法や見せ方について多くのアイデアを学べます。これらをヒントに、自分らしいやり方を見つけてみてください。
入賞作品にみられる特徴と評価ポイント
- 着眼点がユニーク
- 独創的な発想で研究が進められいる
- 焦点が明確、徹底的に深掘りしている
- 表現方法に創意工夫が見られる
- 悩んだことや失敗も書かれている
- 実際に自分で体験して深めている
- 探求心やテーマ愛が伝わってくる など
×悪い例
- コピペ(引用する場合は、きちんと明記しましょう)
- ネット調べのみで終わる
- 最初と最後で論点がズレる
- 自分の意見や考察を書かない
応募しよう!おススメ自由研究コンテスト・コンクール

「まずは、手軽なものからやってみようかな」
そんなあなたは、「一日でできるお手軽コンテスト」から始めてみましょう。
「創作漢字」「写真」「はがき絵」といったお手軽なものからチャレンジできます。まずは、挑戦することの楽しさを体感してください。
たくさんのコンテストがまとめられているサイトをご紹介します。
おやこイベント.com
※詳細はリンク先サイトをご確認ください。応募要項(特に応募締切)にご注意。
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「人と違うチャレンジをしたい!」
「入賞をねらってがんばろう」
そんなあなたには、テーマ限定型のコンテストがおススメです。
うちの場合、「1日でできるお手軽コンテスト」には、残念ながらあまり入賞した経験はありません。
それに対して、こちらの「テーマ限定型コンテスト」は、応募すれば十中八九そこそこ上位に入賞しています。
決してレベルが易しくなるわけではありませんが、応募者数が少ないという意味で競争率が低めなのが理由の一つ。
前に挙げた「入賞できる作品」のポイントに気を付けて、自分らしい作品づくりに注力しましょう。
シゼコン「自然科学観察コンクール」
https://www.shizecon.net/
応募資格:全国の小学生・中学生(グループ可)
応募期間:2020年7月1日~2020年10月31日(消印有効)
テーマ:動物や植物の生態・観察記録、鉱物、地質、天文気象の観測など、自由。
上位入賞者には、賞状・副賞(デジタルカメラ・顕微鏡・双眼鏡・ICレコーダー・図書券など)、参加者全員に記念品を贈呈。
理科の好きなお子さん、身の回りのことを調べたいという場合は、「自然科学観察コンクール」がおすすめ。
過去の入賞作品をダウンロードして見ることができるので、雰囲気をつかむことができます。
応募者は1万点ほど。作品を閲覧するだけでも勉強になります。
「私とみんてつ」小学生新聞コンクール
https://www.mintetsu.or.jp/newspaper_contest/
応募期間:2020年7月1日(水)~9月30日(水)
応募資格:全国の小学生
上位入賞者には賞状・副賞(10万円~3千円の図書カード)プレゼント。参加賞(蛍光ペン5色セット)。
鉄道をテーマに、新聞風にまとめる自由研究コンクール。
今回のテーマは「くらしと鉄道」「みらいの鉄道」。
日本全国にあり、私たちのくらしにも密接にかかわる鉄道について、研究してみましょう。
小学生『夢をかなえる』作文コンクール
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/yume/index/
応募期間:2020年10月31日(土)まで(消印有効)
応募資格:全国の小学生
入賞者には、図書カード(5万円~1万円)などのプレゼントあり。応募者全員に作文コンクール特製クリアファイル贈呈。
ライフプランニングもできる、とてもおススメなコンクール。
テンプレートも用意されているので、自由研究に慣れていないお子さんでも進めやすくなっています。
自分の将来設計ができるキャリア教育を自由研究という形で取り組んでみませんか。
城コン「小・中学生 城の自由研究コンテスト」
http://jokaku.jp/2020/06/25/sk19/
応募期間:2020年8月1日(木)から2020年9月30日(月)〈消印有効〉
応募資格:全国の小学生・中学生(グループ可)
上位入賞者は表彰式(交通費支給)や大規模イベント(お城EXPO)で作品展示、副賞(学習漫画セット、城郭プラモデルなど)。参加賞(過去の例では、鉛筆やクリアファイルなど)
お城といえば、世界遺産でもある首里城焼失という悲しいニュースも記憶に新しいですね。
全国各地にある「城」をテーマにした自由研究ですが、本格的な調査から創作ゲームまで作品は多種多様。
女の子の活躍もめざましく、年々作品のレベルが高くなっています。
以上、わが家も入賞経験があって良かったものを中心に、おススメのテーマ型自由研究コンテスト・コンクールをご紹介しました。
この記事を読んで、しっかり対策を立てて臨んでください!
まとめ
今回は、コロナ禍の2020年夏休みの過ごし方を迷っている小学生・中学生とその保護者の方に向けて、自由研究をおススメする理由と対策についてお話しました。
- 2020年自由研究コンテストがねらい目
- 自由研究に取り組むことの「メリット」
- 自由研究の「テーマ」は身近なものから探そう
- 基本的な自由研究の「書き方・まとめ方」
- 入賞するための「コツ・評価ポイント」
- おススメ自由研究コンテスト・コンクール4選
・シゼコン「自然科学観察コンクール」
・「私とみんてつ」小学生新聞コンクール
・小学生『夢をかなえる』作文コンクール
・城コン「城の自由研究コンテスト」
夏休みの短縮でライバルが減少する今年こそ、自由研究コンテストにチャレンジして充実した夏を過ごしませんか。
外出をガマンして家で退屈しているお子さんがいたら、ちょっと背中を押してみてください。
ただし、決して無理やりやらせたり、余計な口出しをしたりは無用。
親はサポート役に徹して、自主的な子どもの行動を見守ってあげましょう。
きっと、子ども自ら目を輝かせて新しい発見を喜び、一回り成長する姿が見られるはずですよ。
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