前回は、デンマーク生まれの知育玩具「newmero(ニューメロ)」について、子どもがハマる9つの特徴を解説しました。
一見シンプルな数字のブロックながら、たくさんの面白い秘密が隠された「newmero」。
使い方しだいで、3歳~小学生まで、年齢や好みに合わせたいろんな遊びが楽しめます。
今回は、算数が楽しく学べる「newmero」の遊び方について、公式サイトにある基本の遊び方~我が家流の応用編まで、年齢別にご紹介していきます。
といっても、ここに挙げるのはほんの一例。
アレンジしだいで、トランプのように無限の使い方ができます。
ぜひ、お子さまの想像力のおもむくままに、自由で楽しい遊び方を考えだしてみてくださいね。
*日本語訳や「あそびかた」説明は当サイト独自のものにつき、公式の説明とは異なる場合があります。
【3歳~】親子で遊んで、かずに親しむ
毎日のように、どんどん新しい言葉を覚えていく2~3歳ごろ。
「これなぁに?」って聞かれて「〇〇~!」って答えるのが大好きなお年頃です。
大切なのは、パパ・ママのやさしい笑顔と親子のコミュニケーション。
楽しむことを最優先に、ゆっくり語りかけましょう。
【Who is this?(これなぁに?)】
この時期のお子さんの数字デビューには、「Who is this?(これなぁに?)」という遊びから始めてみましょう。
単純そうに見えるけど、パパ・ママとの言葉のキャッチボールに子どもたちは夢中になるはず。
【Who is this?(これなぁに?)】遊び方
- 黄色のブロック(1の位)をバラバラに並べる
(または、袋に入れてかくす) - 子どもに好きなブロックを1つ選んでもらう
- 「これはなぁに?」と聞く
- 子どもが答える(ホメる!)
*言葉が出にくいお子さんなら、指さしで答えるプチクイズもおすすめ↓
- 「1」のブロックを見せて、「これが1だよ」と言っておく(好きな数字で)
- 正解を含む2つのブロックを出して、「1はどっちかな?」と聞く。
- 子どもが正解を指さす。
(正解したら、めいいっぱいホメよう)*もし迷ってそうなら、ヒントを出してみて。
正解のブロックだけ揺らして見せたり、「ボク、ここだよ」とパペット風にブロックにしゃべらせたり…。笑ってくれたら大成功。
【Find the fish(えものを探せ)】
【Who is this?(これなぁに?)】の逆バージョン。
耳で聞いた数字を思い浮かべて集中して探すところは、さながら「数字カルタ」。
友だとと一緒にやれば、さらに白熱すること間違いなし。
【Find the fish(えものを探せ)】遊び方
- 黄色のブロック(1の位)を表向きにバラバラに並べる
- 「3はどこ?」と子どもにたずねる(好きな数字で)
- それを聞いて、子どもが探す
- 無事見つかったらホメる!
【Who is largest?(大きいのはどっち?)】
1~9の数字に慣れてきたら、次は数字の大きさや順序を覚えてみましょう。
数の大きさは、ブロック上部の突起(凸=デコ)の数で確認できます。
【Who is largest?(大きいのはどっち?)】遊び方
- 黄色のブロック(1の位)を表向きにバラバラに並べる
- 2つのブロックを子どもにとってもらう
(大人が「3と5」等と指示するか、子どもに好きなものを取ってもらう) - 「どっちの数が大きいかな?」とたずねる
- わからない場合は、2枚のブロックを重ねて突起の数を確認しよう。
親子や友達と2人でなら、次のようにゲーム要素を加えても楽しいですね。
【Who is largest? GAME】遊び方
- 黄色のブロック(1の位)をウラにしてバラバラに並べる
(または、袋に入れて見えなくする) - 子どもに好きなブロックを2つ選んでもらう
(または、2人で1つずつ選ぶ) - 「どっちが、大きい?」と聞く
- 2つのブロックを重ねて、上部の突起(凸=デコ)の数で確かめる
- (2人以上でやる場合は、よりたくさんの「大きい数」を取った子の勝ち)
newmeroは、実はウラから見ても突起の数で数字がわかっちゃいます。
この動画のパパは、それをわかっていながら、うまくブロックを選んでいるようにも見えますね。
男の子の「ぼくの方が大きい!勝った」っていう無邪気な表情がたまりません。
【4~6歳】くらべてわかる!数のルール
年中~年長さんともなれば、比べてどれだけ違うか考えられるようになってきます。
「ボク、いくつかな?」と年齢をきかれることが多いお年頃なので、自分の年齢の数字に特別な思いをもつ子って多いですよね。
ぜひ、弟や妹の年齢とくらべて、どれだけ大きいか?と考えることから始めてみましょう。
ブロックの上部の突起(凸=デコ)を使えば、抽象的な数字を「見える化」できて理解が早まりますよ。
【How much larger?(いくつ大きい?)】
【Who is largest? GAME】遊び方
- 黄色のブロック(1の位)をウラにしてバラバラに並べる
(または、袋に入れて見えなくする) - 子どもに好きなブロックを2つ選んでもらう
(または、2人で1つずつ選ぶ) - 「どっちが、大きい?」と聞く
- 2つのブロックを重ねて、上部の突起(凸=デコ)の数で確かめる
- (2人以上でやる場合は、よりたくさんの「大きい数」を取った子の勝ち)
【Sorting the numbers(数字を順に並べよう)】
【Sorting the numbers(順に並べよう)
遊び方
- 黄色のブロック(1の位)をバラバラに並べる
- 子どもに好きなブロックを3つ選んでもらう
- 「大きさ順に並べよう」
- 子どもが並べたら、ブロックを重ねて上部の突起(凸=デコ)の数で確かめる
- 突起が「山形」「谷型」になったら✖、「階段型」になっていたら正解。*慣れたら、4枚、5枚と増やしてみよう
【Ten Friends(10のおともだち)】
「たし算」「ひき算」の基礎となる「足して10になる2つの数字の組み合わせ」も、newmeroなら楽しく覚えられます。
なんと、「10のおともだち」の相手とだけ、ブロック左右のギザギザの形がピッタリ合うんです。
実際にちゃんと合うのかな?・・・
確認するときのドキドキ感と、ピッタリだった場合の爽快感がクセになっちゃいます。
【Ten Friends(10のおともだち)】遊び方
- 黄色のブロック(1の位)をバラバラに並べる
- 子どもに好きなブロックを1つ選んでもらう
(または、2人組になって1人が1つ選ぶ) - 今度は、そのブロックの数字と足して10になる数のブロックを探す
- 2つのブロック横に並べて、左右のギザギザが合うか確認する
【1~2年生】数字を合わせて引いて、使って楽しむ
夏休みの残り日数、クラスの人数、テストの合計点…
小学生になって世界が広がってくると、実際に数字を使う機会がグーンと増えてきます。
紙の上の計算だけじゃなく、リアルに数字をつかう体験こそ大切にしたいもの。
newmeroなら、小学生がつまづきやすい基本的な計算も、遊びを通して練習できますよ。
【At the cash counter(おかいものゴッコ)】
ごっこ遊びの大定番、「おかいもの」。
newmeroをお金代わりに使って、お店屋さんやお客さんになりきってみましょう。
「たし算」「ひき算」の計算力がつくのはもちろん、コミュニケーション力も上がりそうですね。
ついでに、使いすぎると財布が軽くなっちゃうことも体感してくれたら、文句なし(個人的願望)。
【At the cash counter(おかいものゴッコ)】遊び方
- お店屋さん役と、お客さん役に分かれる
- (お客)「これください、おいくらですか?」
- (お店)「49円です」(数字は任意で)
- (お客)newmero「50」を代金として出す
- (お店)newmero「1」をおつりとして出す
【3~4年生】ゲームで楽しく計算力アップ
毎日のように出される計算ドリルの宿題、めんどうに思うお子さん多いですよね。
反復練習はたしかに計算力アップに効果的だけど、単調でつまらなくなりがち。
そんな計算も、newmeroで遊びとして楽しんじゃいましょう。
【boil the number】(数字を煮詰めよう)
*英語版より理解しやすそうだったので、ドイツ語版でご紹介します。
英語版の解説動画はこちら
16+82+35=?
この遊びでは、一見むずかしそうな計算も、分解することでできることが体感できます。
だんだん数字が袋(お鍋)の中で煮詰まっていくのが楽しい遊びです。
【boil the number】(数字を煮詰めよう)遊び方
- 黄色と緑のブロック各3枚で、2桁の数字を3つ作ります。
(例:「16」・「82」・「35」)
この3つを全部足すといくつか考えてみましょう。 - ブロックをバラバラにして、袋に入れます。
- 袋から同じカラーのブロックを2つ取り出します。
(例:「5」と「2」) - 2つのブロックを足した数(5+2=7)のブロックと交換して袋に入れます。
- これをくり返し、各カラー1つずつになったら終了
- 最後に、残ったブロックを合体させたら、それが答えです。
*例題の答え:16+82+35=133
【100から数を引いていこう】
次から次へと数字が変わり、難しくなってくる計算にヒートアップしてくるゲームです。
ゴールの数字が近づくと、ドキドキ感もMAX。
逆に、「1から順に足していって100になった(超えた)人の勝ち」、という楽しみ方もOK!
夢中で計算しているうちに、自然と計算力もきたえられます。
【100から数を引いていこう】
遊び方(2人以上で)
- 最初に「100」のブロックを中央に置きます。
- 10面サイコロ(なければ、普通のサイコロでもOK)をふる
- サイコロの目の分、中央に置いたブロックの数から引きます
- 引いてできた新しい数のブロックを作って置きます
- これを順番にくり返し、数が0または0より小さくなった人の負け
【全年齢】楽しく遊んで、数字を得意に
クラスなど大勢なら、グループ対抗並べ替え競争や計算リレーなど、さらにいろいろなゲームが楽しめます。
【BINGO(ビンゴゲーム)】
いわゆる普通のビンゴゲームですが、自分で数字を作る楽しさも加わり楽しさ倍増。
(「同じ数字を作ってもよい」というルールにすると、一発大逆転も可能!?)
【BINGO(ビンゴゲーム)】遊び方
- 黄色と緑のブロックを一人9枚ずつ選ぶ
- 2ケタの数字を9つ作って、オモテ向きに並べる
- 大人がランダムに2ケタの数字を読み上げる
(または、あらかじめ用意した2桁カードを引く) - その数字があれば、裏返す
- タテ・ヨコ・ナナメいずれかそろえば、「ビンゴ」と言って勝利。
【お勉強】筆算より楽しい!? newmeroで四則演算
上部の突起(凸=デコ)を使った「たし算」「ひき算」の遊びは、すでにご紹介したとおり。
もし数字だけで計算ができるようになったら、newmeroを使って次のような筆算みたいな計算もできちゃうんです。
ノートと鉛筆に飽きたら、指先をつかったこんな計算遊びはいかが?
【たし算】
同じ桁(同じカラー)の数字を足していくという大事なポイントがきちんと理解できますね。
【ひき算】
繰り下がりのある「引き算」では、「10のおともだち」で覚えたことが大活躍。
慣れないうちは、上部の突起(凸=デコ)の数を確認しながら計算してみましょう。
【かけ算】
ちょっぴり複雑に見えますが、2ケタ以上のかけ算は数を分解して計算することがポイントですね。
最後にすっきり答えにたどりつくと、思わず拍手!
【わり算】
四則演算のなかでも、ダントツ苦手な子が多い「わり算」。
「たす」「ひく」「かける」すべて使う上に、わり算特有の「余り」や「桁のうっかりズレ」に注意が必要です。
newmeroなら、割られる数を分解して桁(カラー)ごとに計算するので、「桁のうっかりズレ」が防げます。
【我が家流】カードゲーム風遊び「ザ・マインド」「ノイ」
newmeroの対象年齢(3歳~9歳)より、少し年長な我が家の子どもたち(10歳、12歳、15歳)。
そこで、年齢に関係なく遊べるゲームを、カードゲーム好きの次男に考えてもらいました。
これなら、大きい子も大人も、みんなで盛り上がれること間違いなし。
カードゲーム大好きなボクが
newmeroでも遊べるゲームをチョイスしたよ
ザ・マインド(The Mind)風ゲーム
ヒントにしたのはこちら↓
グループみんなで協力して成功をめざすゲーム「ザ・マインド」。
おたがいに自分の持っているブロックは自分しかわかりません。
そんな中、仲間の心を読みながら、必ず前より大きい数字を作っていかなければいけません。
何を出して、何を残すか、思考力がモノを言います。
うっかり小さいブロックを残して自爆したり、大人の私もついムキになってしまうほど。
最後うまく成功したときの達成感は、なんともいえない快感ですよ。
遊び方(2~4人)
1.最初に、一人につき黄色と緑のブロックを5枚ずつ配ります。
(人数によって、配る枚数を調整してもOK)
2.「自分なら出せる」と思った人が、中央の数字より大きい数字を作って出していきます。
(ブロックを組み合わせて2ケタにしてもOK、続けて同じ人が2回以上出してもOK)
3.全員のブロックが無くなれば成功、一人でも出せないブロックが残ったら失敗(アウト)です。
ノイ(neu)風ゲーム
ヒントにしたのはこちらのゲーム
このゲームは、数字ブロックを1人1つずつ中央の場に出して、合計数を累計していき、自分の番で101を越えないように、うまく特殊カードを使って切り抜けるゲームです。
数字が大きくなってくると、計算もむずかしくなってきます。
計算力と思考力、集中力がきたえられるゲーム。
遊び方(2~4人)
1.黄色のブロック全部と緑ブロック3枚(「10」2枚、「50」1枚)を袋の中に用意します。そのうち、一人3枚ずつ配ります。
また、あらかじめ作った特殊カード「マイナス1」「マイナス10」「ターン(リバース)」「パス」「101」をランダムに一人1枚ずつ配ります。
2.じゃんけんで買った人から順番に、数字ブロックを1人1つずつ中央の場に出し、出したら袋の中からブロックを一つ取ります。
数字の代わりに特殊カードを出して、その機能を使うこともできます(1回限り)。
*袋の中のブロックが無くなったら、中央の山の一番上を残して袋の中に戻します。
3.中央に出された数字をどんどん足して累計し、101を超えた人の負けです。
*自分が101にならないように、ここぞというときに「特殊カード」を使います。
まとめ
算数ブロック『newmero』楽しく学べる!基本&応用の遊び方
いかがでしたか?
公式サイトにもある遊び方のうち、とくに面白いと思った遊び方を中心にご紹介しました。
数字の数を増やしたり、大きくしたり・・・どれも、少しのアレンジで無限のバリエーションが楽しめることがお分かりいただけたでしょう。
子どもは、自分が楽しいと思ったことには夢中になって取り組みます。
大人がアレコレ口出しする前に、ぜひ好きなように自由に遊ばせてみてください。
数字が友だちになれば、自分から目の前の問題にチャレンジしていくようになるはず。
動画でわかるように、数的センスは国籍や言葉の垣根を超えた世界共通の知的財産です。
ぜひ、楽しい仕掛けがいっぱいのnewmero bricksで、小さいうちから数に親しんでみてくださいね。
ご興味のある方は、こちらからご購入可能です。
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